大津町出身で、シーズン216安打のプロ野球記録を持つ秋山翔吾選手が先月22日、不入斗公園で小学生向けに野球教室を行った。毎年12月に開いている恒例の教室。西武ライオンズから海外フリーエージェント(FA)権を行使しメジャー挑戦を目指しているさなかとあって、関係者や保護者らのほか取材陣も多く駆け詰めた。
教室には市内少年野球チーム・ソフトボールクラブに所属する64人が参加。ウオーミングアップメニューやキャッチボールなどをこなしながら、子どもたち一人ひとりに熱心にアドバイス。基礎練習の大切さなどを説いた。昨年も参加したという武山小6年生の鶴田大智君は「憧れの選手と間近で練習できて楽しかった」と話した。
秋山選手は昨年秋に行われた国際大会「プレミア12」の強化試合で死球を受け右足薬指を骨折。けがの経過が心配されたが、打撃の基礎練習であるトスバッティングでは、模範としてフルスイングを披露。参加者らを沸かせた。
教室後の取材対応で秋山選手は後進育成を通して「横須賀から甲子園出場を」との思いを話し「野球自体が盛り上がるきっかけになれば」と続けた。
学生時代から注目
本紙ではプロ入りする以前、高校・大学時代の秋山選手を取材していた。
大津小・中学校を経て、横浜創学館高校へ。当時、高校3年生の夏の大会前に取材。当時、森田誠一監督に「今年のチームはどうか」と尋ねたところ、まず返ってきたのが「キャプテンの秋山っていうのがいい奴なんだ」と一言。「打撃や守備はもちろんだが、全体を見渡してチームをまとめてくれている」と、技術だけでなく人柄も高く評価していた。
八戸大学(青森県)時代には、早稲田大学の斎藤佑樹投手らとともに1年生ながら、日米大学野球の代表候補50人に選出されたタイミングで「人物風土記」で紹介。文章の最後には「試合で数字を出すことにこだわり、プロを見据える」とあり、その目標を達成した秋山選手。本人に当時の紙面を見せると「無事プロになれましたね」と話した。
更なる高みへ―横須賀出身のスーパースターの活躍に今後も目が離せない。
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