長井に菜園を所有する福士三夫さんは「佛手柑」という一風変わった品種の柑橘類を栽培している。
文字通り、果実が仏様の手の形に似ていることから名づけられた品種。インド東北部原産で果実部分に果肉はほとんどなく、香りや色味を楽しむ。皮は甘く煮て飴やジャムに加工して食されているという。主に冬の寺で花飾りとして重宝されていたが、現在は生産する寺や農家が減少。国内で収穫量は2010年現在で5tにとどまっており、栽培しているのは鹿児島県のみ。一般的に目にする機会が珍しくなっている。
福士さんは仏像好きで全国の寺を旅して巡るのが趣味。道中の静岡県河津町で偶然見つけた佛手柑に興味を抱き苗木を購入。以来長井の菜園で育て、苗木の増殖にも成功した。現在は、鎌倉市内の円覚寺境内にある龍隠庵に果実を寄進している。
「興味がある方には苗を譲り、一緒に育て広めたい」と福士さん。
問い合わせは【携帯電話】090・1506・1199
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