2020東京五輪のセーリング種目「ウインドサーフィン女子RSX級」の日本代表に、田浦町在住の須長由季選手(ミキハウス所属)が内定した。先月29日、オーストラリア・ソレントで開かれた世界選手権で日本勢最高位(総合21位)を獲得。悲願の切符を手中に収めた。須長選手は2012年のロンドン以来、2大会ぶりの出場となる。
リオ落選も「あきらめない」
須長選手は、全4戦で競われた代表選考レースの総合成績で日本人トップを獲得。39歳のベテランが圧倒的な強さを見せた。2大会連続に挑んだ前回のリオデジャネイロ五輪では、若手選手に代表の座を譲る格好となり、一時は引退も考えたが自国開催をモチベーションに変えて競技生活を続行。「あきらめない心」で大逆転のドラマを演じた。
先の世界選手権は強風を得意とする須長選手にとって有利なコンディションとなったが、「選考の重圧から思うように成績を伸ばすことができなかった」と本人。長丁場の選考を制した喜びに浸る一方で、「本番までに一つひとつ課題を潰していく」と早くも気持ちを切り替えている。
プロウインドサーファーで須長選手をよく知る国枝信哉さんは、「ここ2年で技術だけでなく精神的にもたくましく成長した。彼女の爆発力ならメダル獲得のチャンスもある」と期待を込める。須長選手がアスリート社員として勤務しているミキハウス横須賀さいか屋店の小林朋恵さんは、「仕事と選手活動の両立に苦労していた姿を間近で見てきた。自分のことのようにうれしい」と喜びを口にした。
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