介護分野の担い手不足が加速する中で、外国人材の活用が進んでいる。横須賀・横浜市内を中心に介護事業を展開する株式会社スマイルでは、3月から5人のインドネシア人技能実習生を受け入れ。各事業所では、介助などの仕事に従事している。
外国人材の受け入れは、各分野で拡大している。2017年には在留資格に「介護」が業種に加わり、昨年4月には国内で人材確保が難しい「特定技能」の分野に指定された。株式会社スマイルでは「先行的に活用して、外国人材を含めた介護現場の質向上に着手する必要がある」として技能実習生の受け入れを決めた。2月にインドネシアから来日した5人は群馬県内で入国後研修を受けて3月上旬に横須賀へ。これに併せて、社内の配属先では実習を指導するスタッフを集めて受け入れ制度などの勉強会を実施。施設の利用者に向けても案内文を配布し理解を求めた。
5人はそれぞれ、横須賀・三浦市内のグループホームとデイサービスに配属。入浴や食事の介助、体操やレクリエーションの提供、清掃や洗濯などに従事している。施設では利用者の名前や特徴もすぐに覚えて、日本語の学習にも意欲的。技能実習生としての当初の在留期間は3年で、「仕事ぶりもまじめで向上心も高く、配属先スタッフも働く姿勢に刺激を受けている」と同社の嘉山仁さん。
同社では、今年10月にベトナムから4人を迎える予定で今後、外国人材が日本の法人を選ぶ「特定技能制度」が主流となることを見込み、事業エリアごとに受け入れる国を設定できる形を考えている。「毎年、同じ国から同じエリアに後輩が配属される環境を整えて外国人材に選んでもらえる会社になれば」と話す。
日常生活を動画で
5人は会社の用意したアパートで、2人一組で生活。自炊をしながら昼食は弁当を持参している。そのうち4人はムスリム(イスラム教徒)。先月末からラマダンに入ったため、日中は断食。礼拝は、業務の合間に時間と場所をやりくりしているという。
唯一の男性、ラカさんは、同社グループホーム管理者の中田将平さんと暮らす。同居にあたってYouTubeチャンネル「ナカタとラカ 」を開設。一緒にインドネシア料理を作ったり、国内で調達できるムスリムフレンドリー食材を紹介したりするなど、日本での生活の様子を動画で配信。「今後の実習生の参考になれば」と話している。
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