地域福祉をテーマに活動する「よこすか人社プロジェクト」主催のイベントが今月10日、鶴が丘の交流拠点「しろいにじの家」で開かれ、横須賀市救急医療センター長の高宮光医師が講演した。「コロナインフルのWパンチ‼」と題し、収束の目途が立たない新型コロナウイルスと毎冬流行するインフルエンザについて解説。オンラインアプリ「Zoom」を使って、約30人が視聴した。
高齢者は要注意
「まずは敵を知らなくては」と高宮氏は冒頭、新型コロナについて説明。「大きさは1mmの1万分の1ほどで非常に小さく、飛沫または接触感染。特に肥満や喫煙、糖尿病の人は重症化しやすい」と注意を促した。
そのうえで「インフルは潜伏期間1〜2日、致死率0・1%、コロナは4〜14日も潜伏し、20倍にあたる2%の人が死に至り、1910年代に流行したスペイン風邪と同率。感染力が最も高いのは発症前の0・7日でこれが感染拡大の理由」と説いた。また「今月9日時点での市内コロナ患者数291人中12人が死亡、そのうち70代以上が11人で50代が1人。患者数290人の藤沢市での死亡者も80代が1人。持病のある高齢者は特に注意が必要」と警告した。
さらに新型コロナ感染対策としてマスクは鼻、頬の隙間、顎まで覆うものを選ぶことなどをアドバイス。「マスク外側のウイルス生存期間は1週間もあるので、もし自身や家族が感染した際は、ビニール袋に入れて捨てる」といった対策を講じる必要性を述べた。
最後には、新型コロナの国内感染者数8万5千人に対し、インフルエンザの方が例年1千万人と圧倒的に多いことにも触れ、「まずはインフルのワクチンを接種し、”3密”を避け、発熱やだるさ、味覚・嗅覚障害などの症状が出たら、すぐにかかりつけ医に連絡してほしい」と呼び掛けた。
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