横須賀市は公立保育園再編実施計画に基づき、2022年4月に(仮称)中央こども園を開園する。園施設は小川町の市職員厚生会館を改修して利用。愛らんどや病児・病後児保育施設も併設する。現在、事業内容についてのパブリック・コメントを募集している。
(仮称)中央こども園は市立上町保育園・鶴が丘保育園を統合移転して開園する「認定こども園」。市の運営では初めての設置で、保育所と幼稚園の役割を併せ持ち、0歳児から5歳児までの保育と幼児教育を一体的に提供する。通園児童以外も利用できる相談支援・交流スペース「愛らんど」のほか、子育ての相互援助をつなげる有償ボランティア「ファミリー・サポート・センター」を日の出町から移転させる。上町保育園が実施している一時預かり(定員10人)も中央こども園で継続して実施。病児・病後児保育施設も併設し、生後3カ月から小学校6年生までの児童を1日最大5人まで受け入れる体制を整える。
市は、保育園定員の拡充や多様な保育ニーズへの対応などを目的に公立保育園再編の「実施計画」を策定した。そのひとつが「幼保連携型認定こども園」の開設で、子育て支援機能を強化・充実させていく考え。中央地区以外では、森崎・ハイランド保育園を統合移転し(仮称)南こども園に、追浜保育園を(仮称)北こども園として新築し再配置する。このほか、来年4月に逸見保育園を民営化する。
立地決定に二転三転
(仮称)中央こども園については、当初19年度の開所を目指しており、日の出町の国有地(旧合同庁舎)を市が購入して整備する方針だった。利用面積や価格が折り合わず、定期借地などを模索したがこの場所での開設は取りやめになった。
その後、よこすかポートマーケット駐車場用地の利用も計画されていたが、駅からの距離やバスの不便さ、周辺の道路環境など懸念を示す声も多く、改めて検討した結果、職員厚生会館をリノベーション(改築)し、再整備することになった。同館の機能は、勤労福祉会館(ヴェルクよこすか)に移転。公共施設の改築による保育施設への転用例はあまりないという。開園は22年4月で、定員は150人。同園の開園にあわせて、市立諏訪幼稚園は21年度末で廃園となる。
横須賀市役所こども育成部では、(仮称)中央こども園設置と子育て支援事業についてのパブリック・コメントを実施中で12月1日(火)まで意見を募集している。詳細は担当課【電話】046・822・9002
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