彩の国杯第15回全国中学生空手道選抜大会の組手に今春出場した。わずか1分30秒で勝敗が決まるシビアな競技。大舞台への緊張で身体は思うように動かず、1回戦負けを喫した。中学での実績として幸先の良いスタートを切ることはできなかったが、「次は圧倒的な力の差を見せつける」と過去の結果は全く意に介さず、ただ前を向く。
4つ上の姉の麗美さんの影響で、5歳から空手を始めた。スピードと体幹を武器に、対戦相手を次々となぎ倒し、小学生時代は全国を2度経験。多くの大会で「優勝候補」と目され、その名を広く轟かせた。現在は「日本空手道 明光館」に所属し、稽古に励む。
父親の伸彦さんいわく「究極の負けず嫌い」。勝ちへのこだわりが強すぎるあまり「熱くなって空回りした試合もあった」。焦りは不安を誘引し、不安は苛立ちを掻き立てる。これまでの反省を踏まえ、常に「冷静な目」を持つことに集中。11月の県大会に向けて、得意技とする裏回し蹴りに磨きをかける。「練習は苦じゃない」。愚直なまでに鍛錬を積む理由は米国の格闘技団体「UFC」で活躍するコナー・マクレガーにある。「いつも抜群のコンディションで心を震わせる闘いを見せてくれる憧れの選手。自分も将来、そんな格闘家になれたら」
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