「AR技術を活用して、360度立体表示の組み立て説明書を開発します──」
昨年12月、横須賀市産業振興財団が起業をめざす中高生を集めて実施したビジネスアイデアコンテストで森田悠斗さん(17)は堂々のプレゼンを披露、審査員の興味をさらった。
ホームセンターなどで販売されているDIY家具の説明書。指示通りに進めても、いつも作業の手が止まってしまう。「これを解消できるサービスがあればいい」。そんな動機に突き動かされて開発に着手。アプリ化に向けた個人プロジェクトを進める。ホームセンターと提携し、必要な工具をセットにして販売するプランも温めている。
中学時代に不登校を経験。焦りと不安の中、自分のやりたいことは何かをとことん考え「みんなとは別の道を歩く」決意を固めた。「世の中にない商品やサービスを生み出して誰かの役に立ちたい」。社会と自分の接点を見つけるための手段として起業に着目。稼ぐことにさほど興味はない。
ネットを使ったユニークな授業で知られる通信制高校「N高」に通う2年生。先ごろ選抜制という同校の起業部に入部が認められ、自身のビジネスプランのブラッシュアップを図る。最大1千万円の出資を受けられる制度もあり、在学中の起業を本気でめざす。
仮の社名は「ブルーブロックス」。設計図の「ブループリント」にちなんで、立体化サービスを表す造語として考案した。世界に浸透させることを思い描いている。
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