公郷町出身の原尾文隆さん(18)が1月9日(日)から行われる大相撲一月場所で初土俵を踏む。伊勢ケ濱部屋所属「蒼富士」として番付に序の口で四股名が載っている。
公郷小1年の時、体格の良さを見込まれ、当時の柴田誠教諭から「相撲をやってみないか」と声を掛けられた。同年の市大会小1〜4年の部でベスト8に入り、6年では横須賀代表としてわんぱく相撲全国大会にも出場。いつしか「最高峰の舞台で戦いたい」と夢を抱くようになった。
小田原にある名門・旭丘高校相撲部の岸田光弘顧問に稽古をつけてもらおうと、中学から親元を離れ、同校近くの小田原市立城南中学校に入学。相撲部一期生として活動した。ただこの頃、身長が止まった。幾ら食べても自身を追い抜くように他の選手が大きくなっていく不安と焦り。人生で初めて挫折を味わった。そんな辛い時期にはいつも支えてくれる母・泉さんの顔が頭をよぎった。「夢は見るものではなく叶えるもの」。そう自身に言い聞かせ、たゆみない努力と野心を胸に土俵に立ち続け、関東団体3位にまで食い込んだ。
晴れて旭丘高に進み、部では主将を務めた。スピードを活かした巧みな技を遺憾なく発揮し、インターハイ個人では100kg未満級に出場。一刻も早く夢を叶えようと、卒業を待たず部屋に弟子入りした。167cm・105kgという角界の中では小兵だが、まわし姿に威厳と精悍さを纏う。「大きな相手にも真正面から挑み、日本中の人に勇気と感動を届けたい」
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