”冬の国立”と称される高校男子サッカー部の日本一を決める「全国高校サッカー選手権大会」。12月28日に開幕した第101回大会に初出場を果たした愛媛県代表・帝京第五高等学校は、部員49人のうち45人が神奈川県出身の選手で構成されている。巷では「台頭する異色の新鋭校」などとも言われるが、キャプテンを務める武田健汰さん(3年/鴨居中出身)をはじめ、その半数近くが中学卒業後に親元を離れ、スポーツ特待生として3年間武者修行に励む横須賀ゆかりの高校生たちだ。
2009年以降、サッカー部の強化を目的に県外からの生徒を積極的に受け入れてきた同校。さらなるテコ入れとして、18年から須軽谷にあるライオンズSCの臼杵尊士さんが専属スカウトに就任したことで、神奈川県内のクラブチームで活躍した主力選手が次々と進学している。
21年度に新人戦優勝、今年度はインターハイ予選で準優勝を収め、かつて無名だったサッカー部は年々実績を伸ばし、今や県大会上位常連校へと成長を遂げた。11月に行われた全国選手権大会予選の決勝では、昨夏のインターハイ予選で苦杯を喫した県立今治東中等教育学校を相手に1対0で勝利。”横須賀勢”が、優勝の原動力になった。
ほとんどの3年生は高校卒業後、付属大学進学のため関東へUターンする。「サッカーに打ち込みたいと、15歳で決断した勇気と努力でつかんだ全国。ここまでの過程を含めて大きな価値がある」と、臼杵さんは横須賀から全国へ羽ばたく選手にエールを送った。
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