関東学院大学の学生が居住しながら地域交流の拠点として運営していた「守谷ノ間(もりやのま)」が3月19日をもって閉所した。同日は交流のあった追浜小5年生の児童や学生、地域住民らが集まり、施設に別れを告げた。
同施設は空き家が増加する谷戸地域のコミュニティ再生への取り組みとして2019年、横須賀市と同大が協力し、新たな交流拠点の創出を図るため設立された。築約80年の木造2階建てで、建物の内装や一部の改修は当時の学生が担当。1階の約18畳をイベント・社交スペースとして開放し、そのほかの部分を学生の居住空間として活用していた。
地域活動は継続
活動を取りまとめる同大の木村乃(だい)教授は施設の閉所について、「学部のキャンパスが関内(横浜市中区)に移転し、学生入居者の減少で賃料負担が過重となる恐れがあるほか、耐震性に不安があったことなどが理由」と話している。今後について、同地区の住宅の清掃や草むしりを行う「お助け隊」の活動は継続していく。
別れの集いに際し、児童らは同地区の商店の歴史に関する学習発表を行ったほか、合唱とリコーダーの演奏を披露。児童の一人は「施設はなくなっても、地域に関する勉強は続けたい」と意欲を見せた。
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