湘南学院 先輩へのエール届いた 「なでしこ」メンバーの近賀・矢野選手
ドイツ・フランクフルトで行われたサッカー女子ワールドカップで世界女王に輝いた「なでしこジャパン」。代表メンバーの近賀ゆかり選手、矢野喬子選手の2名を輩出している湘南学院高校では18日未明の決勝戦(対アメリカ)に急遽、応援観戦会を開き、女子サッカー部員らが現地に向けて熱いエールを送り続けた。粘りに粘った延長戦の末のPKで優勝が決まると場内は歓喜の渦に包まれた。
サッカー部員36名に、保護者・OG・教職員およそ100名からの応援団の中には吉田雄人横須賀市長の姿もあった。試合では矢野選手は怪我で欠場となったが、近賀選手はDFでスタメン出場を果たした。相手の攻撃を阻む鉄壁の守りに加え、サイドから積極的に攻撃参加する勇姿がスクリーンに映し出されると歓声が響いた。
サッカー部員らは、前日に全日本神奈川県予選の準々決勝を戦ったばかり。当日の午後にも県U-18の準々決勝を控えていたため、体育館に泊り込んでスタンバイ。疲れた表情は一切見せず試合終了までのおよそ2時間半、大声で応援歌を熱唱した。
同校サッカー部の木村みき監督には、「女子サッカーの歴史的瞬間を部員らと共有したい」という特別な想いがあった。小2からサッカーを始めたが、競技人口の少なさからメディアなどに取り上げられることはなかった。「(世界一が)女子サッカーの大きな転機となる。教え子である近賀、矢野らがその扉を開いてくれた」と喜びをかみ締めた。
同校でキャプテンを務める瀧澤沙樹さんは、「得点されても食い下がる、あきらめない姿勢に感激。先輩の活躍に自分たちも続きたい」と目を輝かせていた。
近賀、矢野両選手の高校時代の同級生で、サッカー部でともに汗を流していたという武井かおりさんも応援に駆けつけた。「近賀は走るしぐさがあの頃のまま。世界の大舞台で活躍する姿に友人として誇りに思う」と満面の笑顔だった。
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