ベンチプレスでアジアの頂点 40歳代のクラス、追浜の仲戸川さん
市内追浜在住の仲戸川薫さん(47)が、先月台湾で開かれた「2011アジアベンチプレス選手権大会」マスターズIクラス(40歳代)の74kg級で、アジア記録となる195kgを持ち上げ、優勝を果たした。初のアジア大会出場での快挙。次は「世界を目指したい」と闘志を燃やしている。
ベンチプレスは、仰向けの状態でバーベルを胸の上に持ち上げて静止させ、その重量を競う。競技大会では主に体重別、年齢、性別などでクラスが分けられている。3回の試技で、最も重いバーベルを持ち上げた選手が優勝するルールだ。
仲戸川さんはこれまでも、ジャパンオープン(67・5kg級マスターズI/08年)や全日本実業団大会(75kg級一般/09年)など、国内大会では何度も優勝経験がある。昨年出場したウエストトーキョー大会(75kg級)では200kgを持ち上げ、自己記録を更新した。
昨年秋に三重県で行われた全日本マスターズで好成績を収めると、アジアへの切符を手にした。40歳代のクラスでは日本人8人が出場。そのうち74kg級は、仲戸川さんひとりだった。
「初の舞台で緊張しました」と振り返るが、1回目の試技で185kgを危なげなく持ち上げると、「作戦通り」に5kgずつ重量を重くしていった。3回目に195kgを成功させ、アジア記録を樹立。金メダルを手にした。
現地で一番印象に残っているのは、チャンピオンとして表彰台に立った瞬間。国歌斉唱の時に、会場の観客が総立ちでアジア記録樹立をたたえてくれたという。「初めての経験で、身震いするほど強烈な出来事でした」と、興奮冷めやらぬ様子で話す。
アジアを制した今、次の目標は「世界しかありません」と力強く語る。更なる高みに向けて仲戸川さんの挑戦は続く。
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