山崎小 次の100年に「弾み」 記念式典で卒業生の小泉元首相が祝辞
市立山崎小学校(柏木雅一校長)の創立100周年記念式典が今月19日、同校体育館で開かれた。卒業生を代表して小泉純一郎元首相が祝辞を述べ、小学校時代の思い出や教育についての持論も述べた。また、6年生は100周年を記念した和太鼓のオリジナル曲を披露。明るい未来を切り拓こうとする願いを込めた。
「勉強は生涯続く」
式典には同校の5・6年生や卒業生、PTA、町内会関係者のほか、小泉進次郎衆議院議員や県議会・市議会議員など、約360人が出席した。
冒頭、柏木校長が100年のあゆみや現在の教育方針などを紹介。「地域の方に支えられて100周年を迎えることができました」などとあいさつした。
続いて、小泉元首相が卒業生を代表して祝辞を述べた。「私が卒業して50年以上経ちました」と語り始め、小学校時代のことはあまり覚えていないとしながらも、「(当時は)引っ込み思案でした。それが政治家になって総理大臣になるのだから分かりませんね」と会場の笑いを誘った。
また教育についても触れ、「叱ることの倍、褒めなければならない」と語気を強めた。「学校にいる間だけが勉強ではありません。生涯続きます。私は学生時代よりも総理大臣の時の方が勉強しました」と振り返った。児童に対しては「勉強は楽しいという気持ちをもって、分からないことは先生に教えてもらって下さい」と呼びかけた。身振り手振りを交えながら抑揚をつけて話す様は往時のまま。会場の耳目を集めた。
和太鼓伝統に
同校は明治45年1月、市立尋常山崎小学校として開校。横須賀市では9番目の小学校だった。この日、5・6年生が学校の歴史を物語形式にして歌と「呼びかけ」で発表。最後に6年生10人がステージ上で「山崎弾み太鼓」と題した和太鼓を力強くたたいた(=左写真)。曲目は、100周年を記念して制作され、楽しい気持ちと勢いがある様子を「弾み」の言葉に込めた。今後、下の世代に代々引き継いでいくという。
市教育委員会によると、市内ではほかに、市立沢山小学校(東逸見町)が今年、創立100周年を迎える。
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