神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2018年7月6日 エリアトップへ

農・水産業の担い手育成 地元高校が生産現場と連携

経済

公開:2018年7月6日

  • LINE
  • hatena
細かい作業も黙々とこなす齊藤さん
細かい作業も黙々とこなす齊藤さん

 農業・漁業を志す横須賀・三浦市内の高校生が地元の生産現場や企業に赴き、実習を行っている。「実践的な経験を通して、知識と技術・技能を養う」ことを目的に、人材育成の場として期待されている。

農業―「産農人」生産と流通

 三浦市にある県立三浦初声高校では、都市農業科2年生の齊藤輝(あきら)さんが、実習日に設定された毎週木曜日に、横須賀市内の畑に出向いて作業を手伝っている。これは、横須賀商工会議所が立ち上げた「産農人育成プロジェクト」の一環で、新しい世代の農業人材を育成しようと同校のほか、地元の若手農家と6次産業を手掛ける飲食店事業者などが連携。4月から実習を始めている。

 「市場ニーズに合った作物を生産・流通させる”マーケットセンス”を養うことも必要な時代。消費者の意見に耳を傾けられる生産者になってほしい」と受け入れ先の鈴木優也さん(鈴也ファーム)。同校の板井時広教諭は「農作業の手法もそれぞれの農家で違う。現場に触れるのは大きな刺激」と期待する。

 齊藤さんは、畑でとれた農作物を商品化する工程も見学。これらの体験を通して、就農はもちろん直売や商品化といった目標もできたという。卒業まで実習を続ける予定で、鈴木さんは「農業を楽しみたいという意欲が伝わってくる。実習での出会いや経験を大切にしてほしい」と話した。

水産業―加工の最前線学ぶ

 海洋関連の専門科を有する長坂の県立海洋科学高校では、今年度から「水産デュアルシステム」を新たに導入。短・中期的な職業体験とは異なる長期的な育成プログラムで、実践的な経験を通して技術や知識を身につける職業訓練の位置づけ。卒業後の就職を希望する3年生を対象に毎週水曜日、1年間実施していく。

 生徒を受け入れるのは、趣旨に賛同した横須賀・三浦の協力企業3社。そのうち、三浦市三崎にある老舗まぐろ問屋「西松」では、蛭田壮(たけし)さんが水産加工業の最前線でその仕組みを学んでいる。三浦出身ということもあり、どのような過程を経て特産のまぐろが消費者のもとへ届くのか興味があり、自ら進んで参加。生徒の意欲の高まりに、「学校と地域の企業で水産の担い手を育てることが非常に楽しみ」と同校の荻原佑介教諭は話している。

 「デュアルシステム」は、国も2014年度から職業人の育成をめざして積極的に推進。全国の専門高校等で広まりを見せているという。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

横須賀版のトップニュース最新6

「酒場巡り」夜の経済活発化

SAKEフェス

「酒場巡り」夜の経済活発化

汐入・中央エリア60店規模

4月26日

不用備品メルカリ出品

横須賀市

不用備品メルカリ出品

リユース推進や障害者支援

4月26日

スペース活用で創業応援

安浦町

スペース活用で創業応援

時間貸しのカフェ・オフィス

4月19日

「市民開放エリア」整備

横須賀火力発電所

「市民開放エリア」整備

音楽ライブやスポーツ利用

4月19日

官民連携で食糧支援

横須賀市

官民連携で食糧支援

規格外野菜を子育て世帯へ

4月12日

「最後の海軍大将」を偲ぶ

長井

「最後の海軍大将」を偲ぶ

私設図書館に井上成美ゆかり品

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook