横須賀市は今月5日、長井海の手公園(ソレイユの丘)の次期事業者を、全国で花を基軸とした事業を展開する(株)日比谷花壇を中心とした「エリアマネジメント横須賀共同事業体グループ」に選定した。同公園の交流拠点機能拡充事業整備に関して公募をしていたもので、2023年4月の再オープンを目指す。
同公園は、民間資金などを活用した施設の整備を行うPFI方式を採用した国内初の都市公園として05年にオープン。15年からは「長井海の手公園パートナーズ」が指定管理事業者として運営している。オートキャンプ場開設や遊具広場のリニューアルのほか、園内の花景観の魅力アップや観覧車の設置など事業者の自主事業もあり、昨年度の総入場者数は74万人を超え、過去最多となっている。
宿泊機能も強化
横須賀市は、西海岸(長井地区)において、観光を基幹産業に成長させることを目指し、同公園の交流拠点機能拡充を最重点施策に位置付け。18年には集客ターゲットや事業内容などに関するマーケットサウンディング調査も実施した。市では同園に隣接した国有地(東側平坦地と南側崖地/計6・6ha)の取得も進めており、その活用のほか「海と大地のエンターテイメント・パーク」をコンセプトに既存公園施設のリノベーション等を行う事業者を募集していた。
公募設置管理制度(Park―PFI)と指定管理者制度を組み合わせた事業で、市の審査に2つの事業団体が応募。花景観の空間演出や広域的な観光交流拠点整備を提案した「エリアマネジメント横須賀共同事業体グループ」が選ばれた。
代表企業は(株)日比谷花壇で、フラワーショップの運営のほか国内70以上の施設で指定管理業務を行っており、近隣では川崎市生田緑地や県立大船フラワーセンターの運営を担っている。これに京急サービス(株)や京浜急行電鉄(株)のほか設計や建設業務などで市内企業が参加し、計9事業者で構成。具体的には1年を通したフラワーリレーによる花風景の整備やカフェレストラン・地域交流プラザの新設、グランピングエリアの強化、自然体験型の大型アスレチック施設、地元食材の魅力を提供するカジュアルレストランの整備などを提案している。
選考委員会では、公園としての空間演出や環境低負荷型コミュニティビークルの活用なども評価された。同事業には荒崎公園との連携強化による拠点整備も含まれている。来年度中に工事に着手し、リニューアルオープンは23年4月を目指している。
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