京浜急行電鉄は今月23日、ベンチャー企業7社と連携して進めている沿線の新規事業開発の進捗報告を行った。独創的なアイデアや社会課題の解決につながるビジネスプランを提案するベンチャーに対して、京急の有する経営資源と組み合わせて実現化をめざす。三浦半島では、三浦アルプスや三浦富士などの軽登山を提案する(株)ヤマップ、空き家再生を手掛ける(株)エンジョイワークス、農地を活用した遠隔農業体験サービスの(株)Rootの3社がそれぞれの事業を本格展開していく。
沿線事業を活発化
京急は昨年10月、新規事業創出をテーマに事業プランを募集。187社の応募があり、この中から今年3月にベンチャー7社のプランを採択していた。
横須賀エリアでは、日本最大級の登山コミュニティサイトを運営するヤマップが、山歩きを軸にしたスポーツツーリズムを推進。三浦半島最高峰の大楠山、武山と三浦富士、逗子市と葉山町にもまたがる三浦アルプス(阿部倉山、二子山、乳頭山、仙元山)をプロモーションしながら誘客を図る。観音崎京急ホテルを拠点とするプランも手掛ける。
スマホで農作物の生育状況を把握できる遠隔農業体験サービスの事業化をめざすRootは、三浦市で観光農園を開く農家と提携、収穫体験も組み合わせて農地活用の可能性を広げる。
古民家リノベーションを得意とするエンジョイワークスは、葉山町で蔵を改修した宿泊施設をすでに開業。クラウドファンディングを活用する空き家再生を推し進める。
Rootとエンジョイワークスの2社には、京急が出資を含めた事業サポートを行っていく。
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