厚生労働大臣感謝状が贈られた三浦市ボランティア連絡協議会の会長 高梨 テイさん 南下浦町在住
「ありがとう」に支えられて
○…無償の活動の中に生まれるのは感謝の気持ち。「相手の笑顔と『ありがとう』が活動の支えになっている」ときっぱり。人と人が触れ合い、助け合うことで生まれるお互い様という気持ちが根本にある。「人のためにできることがあるということに感謝しなければね」とやさしく微笑む。
○…1991年、各々で活動していたボランティア団体と横の繋がりを築くため、同協議会は誕生した。今年で20周年を迎え、厚生労働大臣感謝状が贈られた。「設立から20年。皆に支えられてきた。今までの活動があったからこそ頂いたものだと思う」と仲間への感謝の気持ちを忘れない。加盟は16団体。05年から会長に。「今の私は会長という肩書きを持っているが、他の人と同じ思いで活動している。これからも変わらない」。
○…初めてボランティア活動をしたのは約30年前、近所に住む主婦仲間から誘いを受けたのがきっかけ。集まった8人で高齢者宅の世話をしたという。「最初は無我夢中だった。相手の喜ぶ顔を見てやりがいを感じた」と振り返る。当時の思いが、原動力となり、これまでの活動を支えてきている。
○…生まれも育ちも三浦市。夫婦2人暮らし。料理が得意。なかでも魚料理や煮物が得意。手持ちのスケジュール表は、ほとんど毎日埋まっている。「活動と家庭。忙しいが、充実している」とさらり。
○…社会構造の変化によって求められるものも変わってきている今、活動のあり方も多様化しているという。「私たちは、時代とともに変化していくニーズに応えていかなければいけない」。今後を見据え、今年9月には、公民協働の福祉の輪を作り新たな活動につなげようと各ボランティアが集まり意見交換をおこなった。三浦市内だけでなく、横須賀や逗子で活動するボランティア団体などの交流も欠かさない。「活動に終わりはない」と前を見る。
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