7月6日、ゆかた着付け体験教室の講師を務める 山田 テルさん 三崎町在住 78歳
着物を着こなし美しく
○…「花火大会には浴衣がいいわね」―。本格的な夏のシーズンを間近に控え、浴衣で夏の風情を楽しむ人たちが増えてくる。しかし、浴衣は正しく着ないとすぐ着崩れしたり、歩いているときに裾がめくれたりしてしまう。「決して難しくはない。帯の締め方も強すぎず弱すぎず、コツをつかめば美しく着こなすことができる」とさらり。ゆかた着付け体験教室では、そんなコツを伝授する。「自分で着付けをしたい、子どもに自分が着せてあげたいといった女性が増えている。楽しく、きれいに着付けできるように教えてあげるのが私の役目」
○…教え方に定評がある。一方的な指導ではなく、相手の力量に応じて教え方を変える。どれだけの知識を持っているかを見極め、足りない部分をアドバイスするように心掛けている。「最初が肝心。何ごとも難しいと感じてしまったら続かない。私でも出来るんだと思ってもらうことが大事」と強調する。
○…着物に興味を持ち、子どもが成長した時に自身で着物を着せてやれるようになりたいと思い、三浦から都内の着付け教室に通った。最初は興味本位だった着物も、学ぶ程魅力にはまった。「洋服とは違う和の心と奥深さを知った」と振り返る。平成8年に、市からの依頼で初めて着付け教室の講師を引き受けた。少人数を想定していたが、予想より多くの人が参加した。「タンスの奥に眠りっぱなしの着物。着たくてもどうやって着たらよいのか分からない人が多くいることが分かった。着物を愛する1人として嬉しかった」
○…成人式には、着物の直しで会場に出向く。「若い人は着物に慣れていないから大変」と苦笑い。趣味は多彩。なかでも卓球は小学校の時から続けている。現在78歳だが、ラケットを手にコートで振る姿は歳を感じさせない軽快な動きを見せる。元気の秘訣は「前向きに、くよくよしないこと」とビシッと締めた。
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