三浦版 掲載号:2017年12月15日号
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サクソフォン奏者で、12月28日に逗子でソロリサイタルを行う 田中 麻樹子さん 下宮田出身 35歳

「わたし色」音で表現

 ○…「いつか地元でステージを」。その思いがまもなく現実のものとなる。東京藝大で音楽を学び、プロサクソフォン奏者としてグループでの活動や楽団の客演など長らくアンサンブルに力を入れ、夢中で走り抜けてきた。出産を経て、今は子育てと演奏活動を両立する日々。そのなかで、自分の音と向き合う時間が増え、個の表現を模索するようになった。リサイタルは「わたし色」の音の答えを示す場。「挑戦のステージ」と自身を奮い立たせた。

 ○…音楽の道を志すきっかけは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団による小学校への訪問公演だった。間近でふれた生の音に衝撃を受けた。「メロディーが降ってくるような感動があった」と当時の胸の高鳴りが去来する。憧れはすぐに強い意志へ変わり、学校の吹奏楽クラブに入部。「定員に入るため、先生や上級生に『絶対やりたい』ってアピールして回ったくらい」。自身が奏でた音が曲の一部になる一体感が何より楽しかったという。

 ○…初声中でも転機は訪れた。「教え子を全国大会へ連れていきたい」との思いから、同校に吹奏楽部を創設した土屋和彦教諭との出会いだ。サックスへの転向、演奏理念、技術向上と人間的な成長、全国大会出場・金賞獲得などあらゆる場面で未来を照らしてくれた。「諦めていた音大進学も『めざしてみないか』と背中を押してくれたのは先生」。現在は県立追浜高校で部活指導を担当。同じ指導者の立場になり、その偉大さを改めて実感している。

 ○…得意とするのは、クラシックサックス。渋さや重厚感あるジャズとは違った音色が楽しめるという。「ピュアで真っ直ぐ、叙情的、軽快でお洒落、ミステリアス、情熱的など曲ごとに様々な顔がある」。知られざる魅力を多くの人に伝える意欲を燃やす一方で、「騒いでも泣いてもいい。親子で気軽に楽しめるコンサートも開けたら」と優しい母親の顔も覗かせた。

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