3月9日・10日開催の「みんなの文化祭@引橋」の実行委員長を務める 小曽(おそ)戸(ど) 聡さん 下宮田在住 64歳
人集う、文化のまちに
○…歌、踊り、アートが“三浦のへそ”引橋に集まる「みんなの文化祭@引橋」。「文化の力で三浦をひとつに」との思いから始まった新たな試みにも「最初は雲をつかむような企画だと思った」。地元区長の1人として白羽の矢が立ち、周囲の熱意に半ば押される形で実行委員長に就いたが、今は明日からの開催を前に高揚感に包まれている。
○…三崎高校閉校以前は多くの高校生でにぎやかだった引橋。人の往来が減少していたが、今年、長らく工事が遅れていた商業施設と市民交流拠点の開設が予定されている。地元のみならず、市内の人の動きに変化をもたらすことは明白。集まる注目を地域活性化の原動力に変えるなら、今が好機ととらえている。「イベント開催がゴールではなく、まちづくりのスタートライン」
○…三浦には三浦の文化があり、その文化を育むことは人の心を育むこと―が持論だ。市内では数多くのアーティストが活動。活躍の幅は海外にも及び、活動拠点が必ずしも都会であることが必須ではないと考える。「たとえば、アーティスト村をつくってみてはどうか」。近隣の横須賀市をはじめ、日本各地に芸術家が集うコミュニティが生まれている。景観に恵まれ、空き家や広い土地がある。都心からのアクセスも良い三浦。ポテンシャルはあると確信している。
○…一般企業勤務を経て、母と同じ教師の道へ。横須賀市立小学校で校長まで勤め上げ、定年とともに三浦へ居を移した。現在も教育研究所に勤務しながら、趣味では音楽に没頭。ビートルズを敬愛し、自宅には楽器や楽譜・CDがずらり。文化祭当日は愛用のギター片手に、友人とのデュオで出演。「実行委員長よりじつは性に合う」と待ち遠しそうな表情を見せた。
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