三浦版 掲載号:2019年6月14日号 エリアトップへ

今月、発足30周年を迎えた「三浦とうがん会」の会長を務める 芹澤 貞夫さん 和田在住 77歳

掲載号:2019年6月14日号

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苦節30年の”とうがん愛”

 ○…年間20万ケース、取扱高は1億円超。沖縄・愛知・岡山に次いで、全国4位の出荷量を誇る神奈川のトウガン。三浦での生産を支える「三浦とうがん会」が発足し、この6月で30周年を迎えた。発足時は3人だった会員も今では約30人に増え、「あっという間だった」。節目を喜びながらも、今シーズンの出荷はまさにここからが繁忙期。喜びもそこそこに、意識はもう畑へ向いている。

 ○…きっかけは、カボチャやスイカの代替作物としての生産だった。低カロリーで高栄養のヘルシー食材。今でこそ認知度は高まっているが、その当時は丹精して育てたものを「人間の食べるものじゃない」と酷評され、涙を飲んだこともあったという。それでも根気強く生産を続け、県内外の卸売市場・小売店でバイヤーや消費者へ美味しさを地道にアピール。会員たちの努力の甲斐あって三浦ブランドを確立した。

 ○…和田の地で数百年続く農家に生まれ、10代から家業を手伝った。農業技術の改良にも積極的だった父の背中を見てノウハウを増やしてきただけあって、探究心の強さは親譲り。良質な種を求めて奔走し、品種改良や病気予防などにも身骨を砕いてきた。「気難しい野菜。でも手間のかかる子ほど可愛いってね」

 ○…煮てよし、焼いてよし、生食も美味。主張しない淡泊な味わいで、和洋中に使い勝手のよい食材ながら、美味しく調理できなければ食卓には上らない。だからこそ販路拡大にレシピ考案は不可欠で、妻・小夜子さんら女性陣の存在なしで会の歴史は語れない。とくに、茹でたトウガンを赤ワインやオレンジジュースに漬けたコンポートは評判で、野菜がデザートに早変わり。30年かけて知ったトウガンの可能性と魅力に、生産意欲を掻き立てられている。

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