三浦版 掲載号:2019年7月12日号 エリアトップへ

三浦市手話サークルともしび会の会長を務める 石井 仁美さん 諸磯在住

掲載号:2019年7月12日号

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言葉と思い、手話に込めて

 ○…手話の普及と技術向上、聴覚障がいへの理解促進を目的に、1975年に発足した「三浦市手話サークルともしび会」。小学生から70代、約20人の会員が手話という言語でコミュニケーションを楽しむ。会長職に就いて通算約25年。決して順風満帆ではなく、会の存続自体が危ぶまれたこともあったが、乗り越えられたのは「聞こえない人の期待があるから」。責任とやりがいが継続につながっている。

 ○…入会するも数回通って足が遠のき、同会を一度退会したことがあった。耳が聞こえない人を理解したい気持ちと、どう接すべきかという戸惑いがせめぎ合った過去を振り返る。「途中で辞めたことがずっと心残りだった」。その後、国際障害者年や手話を扱ったドラマや映画が人気に。普及機運の高まりに背中を押されるように、再び学び始めた。

 ○…手話通訳として研さんを積んだ今日でも「もっと良い伝え方があったのでは」と省みる日は多い。正確さはもとより、聞こえない人の言い分をどのように受け取り、相手へ伝えるかに心を砕くからだ。口語同様、時代とともに新たな表現も次々と誕生。スキルアップは欠かせない。「これが令和です」。花が咲くように、上向きにすぼめた指先を胸の脇から前に動かしながら緩やかに開く動作をやって見せた。

 ○…会主催のイベントで、手話通訳と要約筆記の有資格者が同行する史跡めぐりが好評。多様性という言葉が叫ばれて久しいが、聞こえる人も聞こえない人も楽しんでほしいという純粋な思いから開かれている。手話で会話する者同士が増えれば、そこには健聴者も障がい者もいない。人と人のつながりを明るく照らす希望のともしびであり、「その火を絶やさず続けたい」と語った。

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