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今月末、自主企画コンサートを開催するピアニストの 長田 翔一さん 原町在住 25歳

掲載号:2019年9月6日号

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奏で伝える音楽の魅力

 ○…「都内や横浜に行かなくても、三浦で生の音楽にふれる場を」。今月末から定期開催する自主企画コンサート。若手ピアニストとして場数を踏むのはもとより、生まれ育ち、演奏家の素地を形成し、応援してくれる地域への感謝の念を込める。「自分には音楽しかない」。だからこそ、より身近に、もっと気軽にその魅力を届けることが挑戦をかり立てている。

 ○…幼稚園の鼓笛隊で初めて鍵盤をさわり、祖母にねだって買ってもらったキーボードが原点。しかし、教室に通い始めるも、難易度が高くなると上達にかげりが見え、中学の吹奏楽部でフルートに転向。プロをめざし、音大受験に挑んだが実力を発揮できなかった。浪人中、気晴らしで弾いたピアノ。度胸試しにと出たコンクールでの入賞が火をつけた。入試まで残り約3カ月。無謀とも思える再転向の逆境をはねのけ、合格をつかんだ。

 ○…プロとなって最初の舞台は横須賀でのワンコインコンサートで、「お金をいただいての演奏は何より緊張した」と感慨深げに振り返る。また、終演後の嬉しい労いの声に「三浦でもやってみたい」との思いを抱くきっかけにもなった。その後、市内の若手音楽家とグループを結成。昨年1月、周囲の後押しもあって念願の地元公演を開催すると、音楽の力が伝播する様子に手ごたえを感じた。

 ○…「クラシックから現代曲までレパートリーは尽きず、他楽器とのアンサンブルでさらに幅が広がる」とピアノを語る。練習に没頭した音大時代、コンクールの成績を気にするあまり、「音楽性の魅力がない」と度々指導されたこともあった。挫折を経て、一度離れることで知った奥深さは、今もこれからも弾き続ける原動力だ。「とにかく音楽」。噛みしめるように何度も繰り返した。

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