初声市民センターの子供料理教室などで講師を務めている 山田 喜美枝さん 天神町在住
手作りの感動を伝えたい
○…初声市民センターで長期休み期間に開催されている「子供料理教室」でパンやお菓子作りを教えている。パン教室の先輩に紹介され喜んで引き受けたそうだが、大人よりもむしろ子どもたちの方が、味や調理法などにシビアな感想や疑問を投げかけてくることも多く、驚くとともに「逆にすごく自分のためになる」という。「自分が失敗し苦労しながらも完成したときに感じた手作りの楽しさを、子どもたちにもぜひ伝えたい」と笑みをたたえる。作るだけでなく片付けなどもきちんとチェック。意外としっかりしている子が多いなど新しい発見も多い。
○…城ヶ島で生まれ育ち「子どもの頃から不器用だった」と、特別何かをやろうという感情は大人になっても湧いてこなかった。が、偶然みたテレビであるパティシエが、「パティシエに向いているのはどんな人?」という問に、「失敗から新たなものを見つけていけるので不器用な人」と言っているのを聞き、興味をもったという。すぐに雑誌等で探したパン教室に通ったが、そのときは妊娠中だったこともあり短期間で1度離れ、その後3人の子の子育てのブランクを経て再度市内のパン教室へ。それから10年余、7年ほど前からは同教室で教える立場になっている。「パンの声を聞いてください」。師から受け継いだ言葉だというが、生きものであるパンを作るときの最も大切なことと生徒に伝える。「もっともその意味が少しわかりだしたのは最近ですけどね」とはにかむ。また、公民館等だけでなく老人施設などにも出かけパン作りを教えている。
○…今ではアレルギーや病気の人でも食べられる、例えばバター・醤油・塩などを使わなくても美味しくできるパンなども作られている。「そういったより多くの人が食せるパンや、地元の食材を生かしたパンの提案など、新たな食育に向けての努力にも今後取り組んでいきたい」と、やさしい眼差しで語った。
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