11月19日にソロコンサートを行うサクソフォン奏者の 松本 理沙さん 上宮田在住 25歳
美しき音色に心のせて
○…ときに重厚で、ときに軽快。「多様性を持った音色」に魅了され、“クラシックサックス”の道を志してから早10年が過ぎた。「音と、心を大事に」。演奏家として独り立ちした今も、信条は初心から変わらない。横須賀でのコンサートは3日後。「技術に優れた人はたくさんいるけれど、私なりの心を届けたい」と思いを込めてメロディーを奏でる。
○…「音楽っていいな」。南下浦中学校吹奏楽部での3年間で、音楽と演奏する楽しさに目覚めた。小学生から習っていたピアノはいつしかサクソフォンに変わり、高校入試数日前まで全力で練習に打ち込んだのも今となってはいい思い出だ。学年が上がるにつれて、地区大会から県大会、県から東関東大会出場とステップアップ。その達成感と自信が今日の糧だ。
○…部を牽引し、苦楽を共にした中学時代の恩師に感化され、「今度は自分が音楽の良さを伝えたい」と一時は教師をめざしていた。大学では教員免許を取得しながらも、周囲の学生の存在や外国人講師のレッスンに刺激を受け、「もっと勉強したい」と向上心が膨らみ大学院へ進学。専門的に学び直すと“演奏欲”が掻きたてられた。今は演奏家の道を選んだが縁あって、部活動や市民楽団のレッスンなどを受け持ち、指導者としても活躍。「教えるって想像以上に責任が大きく、先生の偉大さを思い知った」
○…「低料金で、気軽にクラシックに親しむ場を」と、三浦出身の若手演奏家が集いプロジェクトを立ち上げ、今年初めてコンサートを開いた。楽しんでもらおうと企画した催しだが、気がつけばポスター貼りやチラシの折り込み、協賛と地元の温かい後押しを受けていたことに感謝の念が募る。次回は来年1月。「お世話になった皆さんに聞いてもらえたら」
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