ロカビリーバンド「THE GARAGEBAND(ザ・ガレージバンド)」のリーダーを務める 西上床(にしうわとこ) 克浩さん 上宮田在住 52歳
熱きロカビリー魂
○…トレードマークは、黒いつなぎ服とリーゼント。魂込めたアツいステージに定評があるロカビリーバンド「ザ・ガレージバンド」のリーダーを務める。一見すると強面でクールな印象だが、みうら市民まつりや海南神社神楽殿ライブなど会場は屋外が多く、「実際は日本一青空が似合う“おやじロカビリーバンド”」と笑う。今週末のライブ会場も潮風香る三崎港。「三浦にガレージバンドあり、というところを見せたい」
○…結成は2013年。友人らを招いて開いていたバーべーキューの余興がきっかけだった。国内のロカビリーブームを牽引してきたギタリストの山口憲一さんと公私で親交があったことも背中を押した。元来、アウトドア派で、ギターは未経験。それにもかかわらず、「最年長で練習拠点のオーナーという理由でリーダーになっちゃって」。練習を重ね、今ではなくてはならないライフワークになっている。
○…「路上でエンジン故障した車を直す整備士に憧れた」。幼い頃からの夢を叶えるため、高校卒業後に専門学校へ。自動車メーカーに就職、整備や営業を経験した。独立を見据えて退社し鈑金や修理技術の修行に励み、04年、上宮田の畑に囲まれた倉庫で「ケーエヌガレージ」を開業。「汚れる、給料が少ないと言われるけど今もカッコいい仕事だなと思う」
○…先のライブには、高校生の娘もサックス奏者として出演。多感な時期ながら、一緒に練習したりと仲睦まじい親子関係につい頬が緩む。また、地元の同級生や仕事仲間などファンの応援も原動力。「お客さんが温かくて、繋がりが強く、距離が近いことが三浦ならでは」と語る。街に漂うコロナ禍の閉塞感を吹き飛ばすように、明るく楽しい音楽を届ける。
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