三浦市民交流センター ニナイテの新館長に就任した 青木 信哉さん 下宮田在勤 50歳
地域の元気うまれる場に
○…市民の自発的な活動、地域資源情報の受発信などの拠点として一昨年オープンした「三浦市民交流センターニナイテ」。その新たな館長の任に就き、まもなく1カ月が経とうとしている。コロナ禍が地域コミュニティーに与える影響は大きく、行動が制限されるなかにあっても市民交流を継続・促進できる環境を提供するのがセンターの役割と考える。「三浦の街や市民の元気につながる場にしていきたい」と抱負を語った。
○…湯河原町出身。子どもに接することが好きで、もとは教員を志望していたという。「いつの日か」と夢を抱きながら、青少年教育施設「ふれあいの村」を運営する財団に就職。初任地の足柄を経て、三浦ふれあいの村(当時)に異動し、20年ほど勤務した。目の前の和田名浜海岸でのカヤックやキャンプ体験などを通じて、訪れる子どもたちの成長の様子や笑顔を見守ってきた。
○…ニナイテでは、市民が身近な地域資源を再発見・再発掘し、集約した情報を高齢者の社会参加に役立てるための体制構築を昨年度から進めている。事業の指針になるハンドブックが前館長主導で作られ、取り組みは今年度いよいよ本格始動する。サークルなど施設利用者はシニア世代が多く、「いきいきと、とても楽しそう」と話す一方で昨今の状況下、孤立化も顕著と憂慮。早期の環境整備に意欲を見せた。
○…施設運営での信条は、「それぞれの声を受け止め、大切にする」。欠点は改善、利点はさらに伸ばすことで、多様化する市民ニーズに対応し、元気なまちづくりに寄与していきたいという。6月に開館2周年を迎える同館。「認知度向上はまだこれから」。難しい舵取りが求められるが、柔和な表情の奥にある決意は固い。
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