連載36・最終回 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
暖かい陽差しに気持ちも和み、夜明けの早さ、夕暮れの延びを感じるこの季節は、前に進もうとする気持ちがわきます。
昨年度は、コロナの影響でトリプルP(前向き子育てプログラム)を思うような形でお届け出来ませんでしたが、今年度はZoomでグループワークを初開催しました。また、2回のセミナーのうち1回は、初のティーントリプルP(思春期の子を持つ保護者向け)を実施。以前、未就学児の保護者向けグループワークを受講した方も多く、あっという間に思春期になっていました。
今回のセミナーテーマは「ティーンエイジャーの人間関係を助ける」。いつの時代も我が子の交友関係は、とても気になります。現代はネット上にも交友関係が存在している事も多く、その姿は見えない上に色々なリスクを含み、保護者にとって悩ましい所です。では、思春期の子どもが人間関係を上手に進めていくには、どのようなスキルが求められるでしょうか?それは、「自信、コミュニケーション力、先を見て動き準備する事」です。自信がある事は、自己肯定感を高め楽観的に物事を捉えます。コミュニケーション力は人の輪が広がり、仲を深めます。先を見る事で危険なことを回避しやすくなり、問題が起きた時に対応しやすくなります。また、家庭外に地域や属するコミュニティーを持つことも大切です。思春期の子どもと関わる時には適度な距離を保ち、考えを尊重することも大きなポイント。そのため親としての自分を確立することは、とても肝要です。
多くの人は「親はいつまでたっても親だ」と言い、小さい頃はもちろん、社会人になり結婚し、何歳になっても心配がつきないと言います。子の立場から見ても、親への思いは変わらぬ物であり、普遍的な親子愛を長期間継続できるのは人間だけです。時に、思いがうまく伝わらない事もあります。仲たがいもあるでしょう。でも、親子になれた縁に心からの感謝をして「世界一の素敵な親子になりましょう!」。世界中に輝く笑顔の親子が増えますように。(完)
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