2月24日開催の「港音楽祭」の実行委員長を務める 辻 克仁さん 上宮田在住 52歳
音楽で人・街ゆたかに
○…今年2回目を数える「港音楽祭」。中学校吹奏楽部の楽器購入支援を募るチャリティーコンサートの実行委員長を務める。第一線で活躍するプロミュージシャンと中学吹奏楽部が、1日限りの共演を果たす夢のステージの幕がまもなく上がる。趣旨は寄附だけが目的ではなく、「心をゆたかにする音楽のすばらしさも届けたい」と開催に懸ける思いを話した。
○…昨年行われた初演に心が震えた。手伝いとして舞台裏を見ていたこともあるが、プロの実力に圧倒され、何より発起人である朝本千可さんの心意気に感銘を受け、「次回は全力でサポートしたい」と胸に誓った。気心の知れた市内のPTA有志らと実行委員を構成し、裏方仕事に奔走。出演者の仕上がりも上々で、成功への舞台は整った。「当日がとても楽しみ」
○…「僕自身、音楽でできている」。母親の影響で家庭では常に音楽が流れ、楽器は身近なものだった。87年にロックバンド「オーケーズ」のボーカルとしてデビュー。CDリリースやライブを開き、多くのファンを魅了してきた。解散後はスタジオミュージシャンに転向。現在は「辻シャッター工業」の経営者として手腕を振るいながら、妻と4人の子どもたちと家族バンド「The Tsuji Zoo」を結成し、三浦を歌った数々のオリジナルソングを披露している。
○…「私たちの街が楽しい街になれば」。市民として、1人の親として、ミュージシャンとしての切なる願いこそ突き動かすエネルギー。そのための準備は苦労ではなく、楽しむべきものと、充実感で満ちた表情を見せる。
人口約4万3千人ながら、三浦には多くのプロのアーティストが居住。「大勢の仲間たちと音楽シーンを盛り上げていけたら」と新たな目標に向けて歩みを進める。
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