5月に第39代藤沢市議会議長に就任した 渡辺 光雄さん 宮原在住 64歳
新議長は「三足の草鞋」
○…「議長は議会の代表。責任ある立場なのでしっかりとやっていきたい」。1999年に初当選、当時は「議長になるだなんて想像もしてなかった」と笑う。所属する自由松風会は市議会の第4会派。難しい舵取りが予想されるが「しっかりと現状を把握し、他会派の支えを得ながら議会運営ができれば」と抱負を語る。
○…御所見小・中、平塚農学校、麻布獣医科大(現・麻布大)卒業。市内宮原の農家に生まれ育った。現在は市議会議員のほか、獣医師、畜産農家という「三足の草鞋(わらじ)」だ。取材当日も「さっきまで診療してたんだよ」と白い歯を見せる。動物の病気を発見するためには些細(ささい)な違和感を見逃さないことが重要という。「『まぁ大丈夫だろう』というのが一番良くない。これは動物との関わりあいに限りませんけどね」。自宅で開業している動物病院の裏話として、「急患はなぜか夜中に来るんだよなぁ」と苦笑い。
○…趣味は山野での自然観察。休日は丹沢まで足を伸ばすことも。中でもキノコの観察の話になると一段と目を輝かせた。両手を広げて「こんなに大きなマイタケを見つけた時の喜びといったら。まだ見たことがないオオモミタケに出会いたい」。また、孫との川釣りを通じて上流の森林の環境に思いをはせ、蝶の種類から地球温暖化を考える。「自然は全て繋がっていて、実際に触れることが一番の勉強になります」。
○…学生時代は陸上部。「意外って言われるけど」と笑う。100mを11・8秒で走った。「今はずっと走り回ってるわけにはいかないけど、フットワークはいつまでも軽くありたいね」。モットーは「我慢」「誠実」「絆」。議会という一見すると多数決の世界だが「話し合いは数字だけではなく『人』の問題。しっかりと準備をして、どう話し合っていくかが重要」と藤沢の明日を見据えた。
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