平成24年平塚市成人式の実行委員長 大久保 翔太さん 長持在住 20歳
「ハタチは新たなスタート」
○…新成人の門出を祝う「平成24年平塚市成人式」の実行委員長を務める。「大人としての起点をしっかりと実感できるような式にしたい。懐かしい友人と再会して思い出を楽しく振り返ってもらえる空間になれば」と、記念すべき大イベントを前に意気揚々に語る。
○…市の「実行委員の募集」を耳にしたのは、昨年3月の大震災の直後。卒業式や入学式が各地で中止になる中、「こんな時だからこそ、自分たちにしかできない式を作りあげたい」。そんな強い意志が、自身を突き動かす原動力となった。中学では学級委員、高校ではサッカー部部長。「青少年指導員を務める母の影響もあって、昔からまとめ役をやることが多かったですね」と振り返る。今回、大役を受けたことも家族は「やっぱり」と異口同音に話したそう。
○…中央大学法学部の1年生。昨年9月には、宮城県へのボランティアツアーにひとりで参加。現地では砂かきに汗を流したという。「1軒分をかき出すのに、1日30人の人手でも足りないんです」と、被災地の惨状を身を持って知った。浪人時代に親友と約束した「1年間に何か1つ、頑張ったものを残す」という信念のもと、ハタチの今年は成人式の準備に奔走の日々だ。「21歳は海外留学を実現させたい」とチャレンジ精神も旺盛。
○…式当日は、参加者や地域の人々の顔写真を巨大パネルに貼り付け、「七夕」の絵を完成させるモザイクアートに挑戦する。「戦後の復興祭という意味が込められている『七夕』。『震災からの復興』に願いを込め、テーマに選びました」と企画の趣旨を語る。「ハタチになった今」について問うと、「今まで以上に将来を見なくてはいけない。ハタチは大人への新たなスタートです」と力強い口調で答えてくれた。
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