国際ソロプチミスト平塚の新会長に就任した 城所 ミサ子さん 花水台在住 78歳
母なる心で奉仕と保育
○…27人の会員が所属する国際ソロプチミスト平塚の新会長として、支援活動の充実と会員増強を目指す。女性・女児の生活向上を支援する国際的な女性組織に身を置き、「体を張って奉仕活動を行うことはできないけれど、品格のある取り組みを通じて、地域社会に貢献できれば」と言葉に力を込める。
○…「余った力を奉仕に捧げるのも良いかなと思って」と、50歳を過ぎた頃に入会した。市内の授産施設や学校、ガールスカウトなど、支援の対象は多岐にわたる。「チャリティーが成功して、収益金を無事に寄付できることが何よりの喜び」と、花も実もある平均年齢70歳の会員とともに、充実した活動を行っている。
○…専門学校卒業後、保育士として現場を渡り歩いた。現在も、社会福祉法人が運営する市内保育園の園長として第一線で働く。「子どもが好きという気持ちはもちろん、家庭の事情や心の内面まで理解してあげることが大切」と、体に染みついた保育論を諭すように語る。未就園児と保護者を対象にした開放保育を20年以上前に提唱したり、家庭に近い保育園を目指して男性保育士の重要性を訴えたりと、地域の子育て環境整備にも尽力してきた。
○…「小さな傷は、大きな傷を付けないための訓練のようなもの。お子さんが大事でしょうがないなら、家の中で大切にしまっておいてくださいね」。園を利用する保護者には、こんな言葉をかけている。「子どもは今も昔も変わらない。大切なのは、保護者が自主性と可能性を信じること」とも。女性、母親として保育現場の変遷を見つめてきた大ベテランは、園の職員にとって生き字引きのような存在だ。「スタッフとのコミュニケーションも大切よ。だから若い子が入ってくると、つい『お付き合いしている人はいるの？』なんて聞いてしまって」と、ここでも母親心が顔を出す。
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