平塚版 掲載号:2013年3月14日号
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尺八演奏家として活躍する 大山 潤一さん 花水台在住 28歳

尺八の魅力 若者に届け

 ○…「若い世代にも和楽器の音色に親しんでほしい」。日本の伝統的な木管楽器、尺八の魅力を伝えようと、プロの演奏家として活躍している。年間200本以上の公演会をこなす傍ら、母校のなでしこ小学校に招かれて授業を開くなど、演奏人口が減りつつある尺八の伝承に力を注ぐ。

 ○…江戸時代から伝わる琴古流尺八の演奏家である父の影響で幼い頃から尺八に親しむ環境はあったが、「当時は魅力が全く分からなかった。古典的な曲ばかりで親しみが湧かなくて」と頭をかく。尺八に対する見方が一変したのは、高校3年生の夏。湘南ひらつか七夕まつりのステージで、和楽器を使い流行の曲を演奏するバンドメンバーに出会い「和楽器もこんな面白い演奏の仕方があるのか」と、尺八の新たな可能性を知った。

 ○…「自分も尺八の道に進みたい」と二十歳を機に父に告げ、大学に通いながら毎晩稽古に励んだ。卒業後はアルバイトをしながら演奏を披露できる場を探し歩いた。「レストランや福祉施設、会場の大小関係なく何でも引き受けた。イベント主催者に企画書を根気強く提出したこともあった」と振り返る。

 ○…「伝統を守りつつも、尺八の世界に新しい風を吹かせたい」と、抱負を語る。日本人の琴線に触れる音色を若者に届けようと、ギター奏者とデュオユニットを結成し、和と洋をミックスした新感覚の音楽を発信したり、子ども向けの朗読劇に出演したりと、自由な発想で伝統文化と向き合っている。

 ○…現在は手帳が真っ黒になるほど多忙な日々を送るが、時間があれば緑の多い花水川沿いや湘南平に足を運ぶという。「何も考えずゆったり過ごすのが一番のリフレッシュ方法。もちろん、尺八も連れていきます」と、屈託のない笑顔を見せた。
 

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