平塚逸品研究会の会長を務める 相原 伸美さん 桃浜町在住 58歳
食材の宝庫「湘南」で腕ふるう
○…「これだけは他の店には負けないという逸品で、たくさんのお客様を店に呼び込んでまちを元気にしたい」。地元商店が看板商品の開発や発掘に取り組むことで、まちに魅力ある店を増やそうと、「湘南ひらつか逸品プロジェクト」に情熱を注ぐ。今月24日には、加盟店41店舗が1年かけて研究を重ねた逸品のお披露目会も開催する。
○…生まれも育ちも平塚。料理上手な母の影響で幼い頃から人一倍食への関心が高く、「旬の食材をいかに美味しく食卓に運ぼうかと、母はいつも一生懸命考えていた」と懐かしそうに話す。大学を卒業してから20余年、市内の飲食店で修業を積み、45歳で念願の和食レストラン『旬菜屋NoBu』をオープンさせた。「食材の味が光る期間は限られている。1番美味しい時期に1番美味しい形で調理して、お客様に届けたい」。店のコンセプトは母の教えに通じるものがある。
○…逸品研究会では、年齢も業種も様々な商店主らが互いの店を訪問し、各店の逸品を探し出したり、新メニューの開発に助言をし合う。「意見は遠慮なく言い合いますよ。この間なんて、店のメニュー表が分かりづらいと指摘を受けてしまった」と頭をかく。写真の見せ方やキャッチコピーなどメンバーのアドバイスを参考に改訂したメニュー表は常連客にも好評で、「世代も業種も違う仲間が一緒に店づくりのメソッドを学べるのが魅力」と活動に手応えを感じている。
○…今年披露する自店の逸品は、相模湾の地魚と湘南野菜をふんだんに使った「湘南ご馳走ご膳」。「『ご馳走』って言葉には、お客さんの為に走り回って美味しいものを集めるという意味があるんですよ」とにっこり。「湘南にはこんなに素晴らしい食材がたくさんあるということを、ひとりでも多くの方に知ってもらいたい」と意気込む。趣味のトライアスロンで鍛えた足で、市内の魚屋や畑へ今日も走り回る。
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