完校式を終えた大原高校同窓会会長 渡辺 修さん 1期生 45歳
1万通りの思い出大事に
○…3月1日に完校式を終えた県立大原高校。同窓会長として運営の一翼を担った。「卒業生1万人がそれぞれの3年間を過ごしたのだから、自分なりに振り返ることのできる機会を作りたかった」。式典では卒業生を数人壇上に呼び、高校時代の思い出を語ってもらった。
○…1984年「新しくできた高校に入れる」という期待を胸に第1期生として入学。1年目は6クラス、アットホームな雰囲気だったという。音楽経験はなかったが、希望だった吹奏楽部に入部。部員は10人。楽器はなく、江南高校などを訪ねて使用していない中古品を借りた。努力の甲斐あって3年生のときに県大会出場。今では大原で吹奏楽をやりたいという受験生もいるほどで「がんばって良かった」と喜ぶ。自身はこのときの仲間が縁で今もアマチュアオーケストラに参加しており、「出会いに感謝しています」と話す。
○…卒業間近に担任教師に指名され同窓会長に就任。役員もほぼ同級生で約30年一緒に運営してきた。年1回の総会と懇親会の実施、10周年、20周年には入会金で学校に備品などを寄付した。「卒業生と言っても仕事や子育てに忙しい年代ですから、細々と火を消さずにいようという気持ちでした」。完校に対しては「いよいよ来たかという感じ。学校は器であって、これからはここに通う子がそれぞれの思い出をつくることができればいい」と寂しさは感じていない。ただ「7年前に亡くした同窓生の妻はなんて言ったのかなと思う」と優しく微笑む。
○…横内小、神田中出身。東京都立大学(現・首都大学東京)を卒業し、現在は東京理科大学の職員として働いている。「幼いころは平塚にそれほど思い入れはありませんでしたが、遠くから見てみると、海は近く、富士山が見えるいいところですよね。ここで育ってよかった」。湘南ベルマーレの試合開催時に故郷に戻るのが楽しみのひとつだ。
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