平塚逸品研究会の会長に就任した 松元 しのぶさん 西八幡出身 49歳
平塚を自慢できる逸品に
○…「店舗経営について学びたい」と平塚逸品研究会に入会して8年。「お店にとって役立つ講座などを取り入れ、各店舗の体幹を鍛えたい」と会長職への意気込みは十分だ。会員とは販促チラシを見せ合ったり、店内の印象について意見をもらったりする。「店内がさみしいという意見から装飾を工夫したこともある。同じ志を持つ仲間、思いや悩みを共有し合えるいい関係です」と頼もしそうだ。
○…小さい頃からクッキーやマドレーヌなどを作るのが好きだった。西八幡の焼き菓子店「マ・コピーヌ」を創業して今年で15年目。売り上げが落ちる夏でも手に取りたくなるようにと開発した「ビキニクッキー」は、日焼けした肌に見立てた小麦色の生地に水着をデザインした遊び心ある発想が人気を呼び、県外からも注文が入る。「職人目線ではなく、顧客が求めているものを見極める、そんな当たり前のことが大切だと実感した」と手応えを感じている。
○…20歳でコンピューターメーカーに就職したが、「お菓子に携わりたい」という思いが募り32歳のときに夜間の製菓学校へ入学、働きながら学んだ。卒業後はフランス菓子店で修業し、35歳のとき幼少期を過ごした西八幡で製菓学校時代のクラスメート2人とともに焼き菓子店を開業した。
○…「平塚暮らしを自慢できるお菓子を作りたい」という思いで厨房に向かう。地元土産の「ひらつかリンツァー」は、平塚の名所が散りばめられた包装紙が特徴。自身が惚れ込んだ福祉施設「スタジオクーカ」の作家がデザインを依頼し完成した。「こんなことができたらいいな、という漠然とした思いが形になった。平塚だからこその化学反応で、いい商品を増やしたい」と、逸品研究に力を注ぐ。
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