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平塚市博物館の館長に就任した 栗山 雄揮さん 二宮町在住 59歳

掲載号:2020年4月23日号

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先人の遺産 未来に橋渡し

 ○…前館長の定年退職に伴い、1日付で新たに就任した。4月以降、いったんは開館したものの、新型コロナウイルス感染拡大防止の一環で再び休館に。「インターネットを介して市の歴史を学べるコンテンツを提供するなど、博物館としてできることに力を注ぎたい」と先を見据える。

 ○…専門分野は「考古学」だ。父親の転勤が多く、横浜市内で生まれて以降、小学校高学年までは全国各地を転々とした。小学校4年の時に遠足で訪れた尼崎市の施設で、弥生土器の破片の実物を見る機会があり「心を惹かれた」。かつて過ごした京都の家の周りには、発掘現場がいくつもあったといい「歴史的遺産が身近な存在だったことが後の人生に影響した」と振り返る。

 ○…「考古学を究めたい」。大学では「考古学コース」に進み、古墳の発掘調査や遺品の分析に携わるなどし、見分を広めた。「考古学の面白さを多くの人に伝えたい」との思いから、卒業後は出版社や展示物の設置を請け負う企業に就いた。しばらく勤めるも「専門を生かせなかった」といい、会社を辞めることを決意。平塚市で学芸員を募集していることを知り「最後のチャンス」と考え、同博物館の学芸員として採用された。

 ○…「どちらかというとアウトドア派」。休日はバイクにキャンプ、釣り、ウォータースポーツの一種の「サップ」と多岐にわたる趣味を楽しむ一面も。それでも考古学は別格といい、過去の調査で「市内で奈良・平安時代の東海道の痕跡を確認できた時がうれしかった」とはにかむ。座右の銘は「歴史は祖先からの贈り物。自然は子孫からの借り物」だ。定年まで1年を切る中「歴史資料を未来の市民に受け渡せるよう、職務を果たしたい」と意気込む。

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