4月1日に設立されたアマチュア無線平塚市制90周年記念局の代表を務める 大家 万明(かずあき)さん 日向岡在住 68歳
一途な思い電波に乗せて
○…平塚市制90周年記念局の代表として1年間、七夕まつりなどでアマチュア無線を運用し、平塚市のPRに努める。「無線の短い周波数は、テレビなどの電波と違って世界中に届く。そこにロマンを感じます」と目を輝かせる。
○…千葉県出身。小学生のとき「お前も中学にあがったら始めてみろよ」と、近所の寺の境内で先輩に勧められたのが無線との出会い。拙い中学英語でも機材一つで海外の人と交流できることに、手に汗を握って興奮した。人と話すことの多い無線好きが長じて、高校では無線部、放送部、英語部、合唱部と4つのクラブをかけもった。「もともと引っ込み思案だったのに、かえって人と話すのが得意になった」と快活に笑う。
○…電気通信大学を卒業後、通信技師を志して船舶や航空機で募集枠を探すが、相次ぐ不況で断念。大学院を経て戸塚の日立製作所へ就職した。英語力を買われ海外を飛び回りつつも、アマチュア無線はいつも側にあった。「いつでもどこでも好きな時にできる。なかなか代わる趣味はありません」。結婚を機に山から景色が一望できる日向岡に移り住んだが、「電波が届きやすいからというのは内緒」とにやり。
○…子どもたちはIT業界や、英語が得意でキャビンアテンダントとして活躍するなど父親譲りの側面も。日向岡では自治会の副会長としてハロウィーンを盛り上げ、子どもたちのために地区のマスコット「ひなポン」の着ぐるみを作るなど地域貢献に勤しむ。今春、予期せず母校・電通大の理事を任された。「”人生120年”とは私の持論。60歳を超えた第3四半期では人の為に尽くしていかねば。90歳を超えたらもっと趣味を楽しみます」。無線人生はまだまだ続きそうだ。
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