神奈川大学「平塚祭」実行委員長 中村 雅史さん 神奈川大学 理学部3年
来場者に活力 祭りの原点
○…4月から取り組んできた平塚祭(10月22日・23日)の準備も、いよいよ佳境を迎えた。「学生だけでなく、地域の方にも目一杯楽しんでもらえたら」。震災以降、全国で祭りやイベントの中止が相次いだ中、来場者に活力を与えるという平塚祭の原点に立ち返ろうと「フェスティバル・ゼロ」というテーマを掲げた。
○…部活やサークルを探す中で、目に留まったのが平塚祭の実行委員会だった。企業への協賛依頼や事務作業などに手を焼き、運営側に立つことで初めて分かる苦労も味わった。「学園祭に携わった経験なんてゼロ。でも、ひとつのイベントをみんなで作り上げていく楽しさを知ることができた」と、3年間の活動をかみ締める。
○…委員長として迎えた今年度は「自分で考え、後輩に伝えることの難しさを痛感しました」と重責を感じながらも、「20人近い新入生が入ってくれたことが嬉しかった。みんな本当にやる気があって頼もしい」と、脈々と受け継がれる委員会の伝統に誇らしげだ。マイペースを自負する性格だが、柔和な語り口の中にもリーダーとしての責任感がにじむ。今年5月の湘南よさこい祭りでは、4つの大学からなる大所帯の学生ボランティアをまとめる大役をこなし、会場を駆け回った。
○…中高一貫高の6年間は、おじの影響で始めた水球に熱中した。体力に自信はついたが「肩幅が広くなって洋服のサイズが合わないのが悩み」と笑う。自慢の泳力を生かしたスキューバダイビングが趣味で、夏休みには静岡や千葉の海に出かけることも。理学部では画像や情報処理を学び、システムエンジニアへの憧れは強い。「入学したのがついこの前のようだったのに、今は友人と就職の話をすることも」。委員長のバトンを下級生に託すと、いよいよ社会人のスタートラインも近い。
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