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平塚版 公開:2016年8月18日 エリアトップへ

8月23日に開かれるチャリティー公演を主催する「湘南平塚福祉芸能実行委員会」の実行委員長を務める 阿部 三千治さん 浅間町在住 75歳

公開:2016年8月18日

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救ってくれた歌で恩返し

 ○…舞踊やカラオケ、よさこい踊りを楽しむ市内外のサークル・団体が、中央公民館で日ごろの成果を披露し合う。年に一度のステージを楽しみに毎年500人以上が詰めかける。会場では来場者に募金を呼びかけ、実行委員会ではこれまで社会福祉基金への寄付を続けてきた。チャリティー公演は今年で20回目。「これまで400万円以上を寄付できたのは、関係各位の方々、ご来場の皆様のおかげ。実行委員会の先輩方にも感謝です」と頭を下げる。

 ○…山形県に生まれた。実家は農家で田植えや稲刈りをよく手伝う孝行息子だった。地元の高校を卒業後、18歳で神奈川へ。小田原市内の繊維工場に就職した。歌が生涯のライフワークとなるきっかけは、そのころだった。ある日の勤務中、染色作業で使用していた硫酸を誤ってこぼし、顔中に浴びた。命は助かったが、右目を失明。入院は一年以上におよんだ。「身体もつらかったですが、気持ちの方がきつかったですね」。そんな失意の日々を救ってくれたのが、病床のラジオから流れる歌謡曲だった。

 ○…天井を眺めながら、流行歌を口ずさむと笑顔になれた。「歌は自由に楽しむもの。同時に感謝するべき存在です」。退院後、日常生活の不自由さはあったが、ふさぐことなく前向きに過ごした。二十歳のころには小田原市内で行われたNHKのど自慢に出場した。舟木一夫の「高校三年生」を熱唱するも、鐘は二つ。「それでも大勢の前で歌いきれたことが何よりの経験でしたね」となつかしむ。

 ○…昨年まで勤め、現在は妻と暮らす。カラオケサークル「ともしび会」に所属しているが、今はチャリティー公演の準備に奔走。「落ち着いたらたくさんカラオケに行きたいですね」とうれしそうだ。公演当日はトップバッターとしてステージに上がる。「自分を救ってくれた歌で今度は私が恩返し。歌で地域福祉に貢献したいですね」。そんな強い想いをマイクに向ける。

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