城所を拠点に活動する「草木循環Labo」の代表を務める 渕田 貴寛さん 町田市在住 38歳
自然の豊かさに魅せられて
○…昨年、自然素材を使ったワークショップを主催する草木循環Laboを始動。現在リノベーションしている城所の古家を拠点に、妻の幸恵さんと二人三脚で活動している。城島の里づくり事業と連携し、池の再生にも取り組む。「本当の豊かさはお金では測れない。その答えは自然にあるんです」
○…熊本県出身。母親と山菜を取りに行ったり、しいたけやタケノコ栽培をするなど、幼少期から自然に触れる機会が多かったと振り返る。21歳から大手スポーツメーカーをスポンサーにつけプロスノーボーダーとして活躍。その後会社員、解体屋、ジムトレーナーを務めていた異色の経歴を持つ。「自分に嘘がつけなくて、興味があることに走ってしまうんです。人生何回目なの、と人からよく言われる」と歯を見せて笑う。
○…会社員時代に起きた、2011年の東日本大震災を境に大きく価値観が変わる。「高級車があってもガソリンがなかったら動かせないように、お金が人の心を常に満たすものでないと感じ始めた」。持続可能な社会をテーマにしたドキュメンタリー映画『できる セ・ポシブル』の視聴をきっかけに、自然に答えがあると確信する。「自然の中で創意工夫しながら生きている人の姿を見て、やりたいと思った」と目を輝かせる。その上映会で、今年4月に結婚した妻の幸恵さんと出会った。「彼女は同志です。目指したいと思う方向が一緒。未来に向けて先に行動していた」
○…現在は町田市から通っているが、リノベーションを進め来年城所に移住する予定。「自然に触れることは人の癒しになり、そこから思考や生活スタイルが変わる。その機会を与える体験の場を提供したい」。明るい口ぶりで決意を語った。
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