馬入花畑の会の会長を務める 根岸 吉治さん 東八幡在住 88歳
「笑顔の花も咲かせたい」
〇…「今年のポピーは良く咲いた。メンバーが手入れをがんばったから」と相模川河川敷一面に咲き誇る花畑を前に微笑む。平塚市と協働で「ひらつか馬入のお花畑」を運営。30人のボランティアと1年を通じて手入れにいそしむ。中でも6月2日のポピーの摘み取りは、毎年約3千人が来場するメーンイベント。「来た人に喜んでもらえる1日にしたい」
〇…「ゴミであふれた河川敷をなんとかしたい」と20年ほど前から夫婦でボランティア活動に参加した。2004年から正式に会が発足し、会長を任された。「一番歳が上だから」と謙遜するが、常に声掛けを忘れない気配りでメンバーから慕われている。草むしりなど地道な活動が身を結び、現在では春はチューリップにポピー、秋はコスモスと花の名所になった。「球根植えは近隣の小学生も手伝ってくれる。子供たちの笑顔に疲れも吹き飛ぶ。花畑を次世代につないでいけたら」と目を細める。
〇…馬入の生まれ。17歳から製造の仕事に就き、造船の鉄板作りなどにも携わった。電気溶接の資格も取得し、職人として定年まで勤めた。壊れた釜戸の溶接や自転車の修理などはお手の物、近所から頼まれることも多かったという。「ひと工夫加えて直すのが自分流」とにっこり。風車などの手作り作品はイベント時に販売し、活動費に充てている。
〇…幼馴染みの妻と24歳で結婚。「子供の頃から知っているからか、妻には頭が上がらない。皿洗いもぼくの仕事なの」と舌を出すも、「ボランティア活動も夫婦二人三脚だから続けられた」と感謝の気持ちを忘れない。健康の秘訣は早寝早起きと日本酒。「1合五勺でぴたっとやめる。まだまだ現役でいたいから」と微笑んだ。
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