写真展を開く大磯フォトクラブの会長 土井強次(つよじ)さん 大磯町在住 75歳
趣味と仲間と夫婦円満
○…大磯町立図書館のギャラリーで大磯フォトクラブ第12回写真展を3月22日(木)〜25日(日)に開く。2001年に発足した同クブは60〜80代の会員10名。町の文化祭と平塚市美術館での発表と合わせて作品展を年3回催している。「各会員がそれぞれの視点から自分なりに心を込めて撮影した作品を展示します。おいでいただいた方の心にいつまでも残る作品が必ずあると思います」と語る。
○…本格的に写真を始めたのは20年位前。定年後の趣味を考えた時に「ゴルフばかりでは」と、一眼レフカメラを揃えた。家族の記念写真、上高地や尾瀬など各地の風景、地元伝統行事の左義長など撮り溜めた写真は数えきれないほど。趣味への情熱に向学心も加わり、NPO法人フォトカルチャー倶楽部の写真講座へ通った。フォトマスター検定1級に合格。2009年に同倶楽部認定フォトインストラクターになった。
○…2月に山中湖で笠富士を撮影した。「天気予報を確認して『そうだ、明日行こう』と。ばっちり撮れましたよ」と笑顔を見せる。思い立ったら吉日の行動。感動を伝える写真を撮るコツは良い被写体を見つけ、シャッターチャンスを逃さないことだそう。フィルムとデジタルのカメラを使い、小型カメラを携えて散歩する。湘南平から眺める夕陽がとても美しいとお気に入り。何枚も写せるデジカメでも「撮り方が雑になってはいけない」と、被写体と向き合う姿勢は端正だ。
○…佐賀県出身。進学で上京し、機械メーカーに勤務。短歌誌の選者・編集人をしている妻の紀枝さんとは互いに生き甲斐と人柄の良い仲間を持ち、夫婦仲も睦まじい。「生活にハリが出るわね」と話すお喋り好きな夫人に、隣でウンと頷く。フォトクラブでは楽しい撮影、楽しい付き合いがモットー。精一杯仕事に打ち込み、家族を支えてきた自負が、今の充実感の土台になっている。本人は「謙遜」するが、酒豪との評判。
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