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300年記念祭を催した大磯町虫窪の菅原神社総代 土方 重治さん 大磯町在住 72歳

公開:2012年10月12日

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勤労奉仕の精神受け継ぐ

 ○…大磯町虫窪にある菅原神社が現在の場所に鎮座して今年で300年を迎え、10月7日に記念祭を行った。氏子や役員、近所の住民らが集まり、神前へ感謝を捧げた。「この地区では大きな災害や事故に遭うことがなく、長い歴史を刻んできた。これも神様がお守りしてくれたおかげでしょう」。記念祭では神事の後、御神酒(おみき)と供え物の神饌(しんせん)を囲んで食事する直会(なおらい)や余興をを行い、参加者が親睦を図った。昨年の東日本大震災を経て、「地域の絆をより深めていくことが大事」と、神頼みするだけではない神社の役割を見つめ直す。

 〇…御神体の天神(菅原道真公)像は1386年(至徳3年)の作。二宮家の先祖が北條早雲から拝領したことが記録されている。10年前、町の文化財調査で社殿から天神像とこれを描いた掛軸が見つかった。掛軸は記念祭で一般公開。神社と虫窪の歴史を伝える写真や絵画、記録文書も紹介され、展示資料のパネルづくりなど準備に携わった。「節目の年に役を仰せつかったのも何かのめぐり合わせ。周りの役員も手伝ってくれるし、幸運なことですよ」と世話焼きを厭わない。

 ○…子ども時分、祭では村芝居が上演されていた。境内で青年団員が床板を敷いてよしずを張り、芝居小屋を建てるのを「ワクワクしながら見ていた」と懐かしむ。祭の費用を捻出するため、共同の山から木を切り出し、薪を売ったのだという。虫窪地区にバスが通行できる道路を造る際は、住民が手弁当で拡幅工事に協力。高校生だった自身も手伝った。江戸時代、神社に110段の石段を築いたのも土地の人々。勤労奉仕の精神は先人から脈々と受け継がれている。

 ○…区長をしていた5年前、虫窪を花の園にしようと河津桜200本を皆で植樹した。自宅へ通じる道路端にはコスモスが秋風に揺れる。趣味はゴルフ。週末遊びに来る小学生2人の孫と野菜を収穫。「美味しい」といわれて顔がほころぶ。
 

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