大磯町姉妹都市協会の理事を務める 栁田 朝子さん 大磯町西小磯在住 27歳
人生を変えた17歳の夏
○…国際姉妹都市のアメリカ・ラシン市とデイトン市に高校生を派遣する事業を行う同協会。自身も高校2年の時に派遣高校生として2週間、アメリカの風を肌で感じた。「とにかく全てが大きい。建物とか物理的なものはもちろん、人々の精神的な部分も大らかでした」と振り返る。カヌーやシカゴ観光、日本の折り鶴を教え、バーベキューで語り合う…。時を経ても、あの感動は少しも色あせていない。「楽しかった。あの経験で海外に目を向けるようになった。私の人生の転機」と瞳を輝かせる。その後もカナダに1カ月留学し、イギリスに4年滞在してデザインを勉強。一昨年帰国し現在は都内でデザイナーとして勤務する。
○…例年高校生を送り出してきた同協会だが今年は7月にデイトン市から留学生が来日する。久しぶりの受け入れで協会のノウハウが足りない。新たな企画のため「若い力を」と白羽の矢が立った。他の理事はほとんど50歳以上。「自分にできるのかな」と戸惑いもあった。だが「人生を変えるきっかけをくれた協会に恩返しを」と決意を固めた。
○…7月に向け、同協会では企画を詰めている最中だ。「意見を出し合って進めています」と準備は順調。「若い人を取り入れて、大磯に住んでいる外国の方にも参加してもらえるような場ができたら。協会のことを知らない方も多いので、知ってもらえる場づくりも大切」と更なる理想を語る。
○…共に暮らす両親とは普段の会話にも冗談が飛び交うほど仲良し。「ちょっと良すぎるくらい」とはにかむ。「やりたいことを応援してくれる。理解ある両親に感謝しています」と目を細める。「海外へ行くことに不安を持つ人もいると思いますが、行けばどうにかなる。想像以上に学べるものがあり、きっと人生の幅を広げてくれる。挑戦しなきゃもったいない」。人生の進み方は一つではない。世界の広さを知って、言葉に強いメッセージが宿る。
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