国内最大のフリーダイビング大会で優勝した 守屋 滋記さん 二宮町在住 42歳
格好いい父でいたい
○…5月31日と6月1日の両日にわたって開かれた「フリーダイビングインドアカップ2014in館山」で見事優勝。約120人が出場した国内最大ともいわれている大会で並居る強敵を抑えて頂点に立った。プールの中で息を何分間止められているか、息継ぎをせずにどれだけの距離を進めるかで優劣を競うこの大会。2006年に優勝した時の記録は105m。今回は130mを超える距離で優勝を果たした。「日本記録は157mで、世界記録は225mです。2005年に私がフリーダイビングを始めた頃の記録は69mだったので、年齢を重ねるごとに記録が伸びていますね」と、さわやかに語る。
○…1972年に岡山県で生まれ、高校時代までを過ごす。中学生まではプロ野球選手にあこがれ、俊足を生かして打順は1番、ポジションはショート。高校卒業後は「困っている人の助けになりたくて」と、海上保安官を志す。「看護師になりたかったのですが、船の仕事も魅力的と思ったので」。そのまま”海猿”として26歳までを過ごす。その後、やはり看護師の道をあきらめきれず、秋田県の看護学校へ。3年間の通学を経て、伊勢原市内の病院での勤務が始まった。結婚と同時に二宮町に。現在、奥さんと小学2年生の娘さんと暮らす。
○…年齢とともに体力が落ち、30代半ばでスランプに陥ったこともあったという。「娘が生まれた時、格好いいお父さんでいたいと思い、トレーニング方法を変えてみました。その効果もあり、記録が伸び始めたので、ある意味娘のお蔭かもしれません」。目指す記録は150m。30代半ばでフットサルチームから、40歳で野球チームから引退。ただ、フリーダイビングだけはやり続けたいと話す。イラストレーターの奥さんと作るお守り石『ブルーポップ』をフリーマーケットで販売し、「カンボジアに学校を建てるのが夢」と、少年のような瞳を輝かせる。
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