（公社）平塚青年会議所の第58代理事長を務める 縄嶋 智徳さん 松風町在住 39歳
笑顔創出で未来に橋渡し
○…平塚・大磯・二宮の様々な職種に精通する若手経済人が集う「平塚青年会議所」（平塚ＪＣ）の旗振り役として、70人を超える会員を束ねる。理事長という責任の重さを感じながらも、「メンバーが自由闊達にやりたいことを支えていきたい」と、会員一人ひとりの成長を平塚のまちづくりにつなげていく。
○…今年度のスローガン「ＪＡＹＣＥＥ ＳＭＩＬＥ〜届けよう、笑顔あふれる未来を！〜」には、「メンバー全員が笑顔で活動することがまちの活性化、子どもたちの明るい未来にもつながるはず」という思いを込め、将来を担う若い世代との関わりを深めたいという。小学生が、仮想のまちで商売や経済活動を学ぶ社会体験イベント「ぷちひらつか」は、平塚ＪＣの肝いり事業だ。昨年大磯町で初開催した「ぷちおおいそ」も、住民の協力のおかげで成功に導くことができた。地域単位で広がる活動に、ＪＣの存在意義を実感している。
○…横浜市で石材店を営む家庭に生まれた。大学卒業後に群馬県の同業他社で２年間の修行を積み、28歳の時に父が社長を務める(有)平塚石半に入社、平塚に移り住んだ。見ず知らずの土地での生活に苦労したこともあり、地域に目を向けようと平塚ＪＣの門を叩いたという。まちづくりや子どもたちの将来を考え、議論と実行の日々。異業種交流や先輩会員の示すリーダー像から学んだ「人を動かす力」など、刺激に満ちた12年間の活動で得た経験は自らの財産になった。
○…人口減少に悩む地方の課題は、平塚市も例外ではない。選ばれるまちに向けた活動として、今年は地域のグランドデザイン策定にも着手したいという。見附町の市民センター周辺の一体的整備や海岸線の整備計画など、平塚の将来を占う事業について、「市民や有識者といった外部の意見も取り入れながら、具体案を示していきたい」と、より密な地域参画に向けて意欲を見せた。
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