みかんマルシェ実行委員会委員長を務める 曽我 都さん 中井町遠藤在住 56歳
地域へ人へビタミン注入
○…4月10日に中井中央公園パークゴルフ場側駐車場で第2回みかんマルシェを開催する。3月に実施した第1回目では地場産のみかんを使ったパンや焼き菓子、みかんご飯、八重桜の塩漬けのいなりずし、野菜などが並んだ。開始時刻の午前9時前から買い物客が集まり、10時頃には完売した品物もあったという。「中井町の特色を生かしたマルシェにしたい」。毎月第2日曜日に開催する予定だ。
○…平塚市で育つ。結婚し、中井町で6代続くみかん農家へ嫁いだ。周りも農家で、4世代が同居する世帯もある地域。しかし、農業の担い手の高齢化と後継者不足の悩みはここにもあった。「みかんを作っても幾らにもならない」。そんなつぶやきを聞いた。先祖代々の土地を守って来た人が笑顔になれる方法はないか。農業体験やボランティア、自然の中での遊びなどを通して交流を図るイベントを思い立ち、タンジェリン(みかん)クラブを主宰。収穫を楽しんでもらいながら農家を支援するみかん狩りでは、友人・知人とそのまた知り合いなど埼玉県や愛知県など遠方からの参加者を含め約100人が集まった。
○…「中井町を、日本を元気にしたい。人が喜ぶ姿を見て、一緒に喜び合う輪を広げていきたい」。ある女性経営者との出会いをきっかけに、限りある人生で何ができるのかを考えたという。みかんマルシェの開催はその一つ。引っ込み思案だった少女は、今や「中井町盛り上げ隊隊長」だ。「出る杭は打たれるというから、出過ぎる杭になればいいのかもね」と快活に笑い、「100歳まで生きるつもり」と意欲満々だ。
○…周囲を明るくする華やかな人柄。個性的なファッションが目を引く。「夢を与える仕事ですから」。美容師、エステティシャンとしての美意識が冴える。愛車はビタミンカラーのオレンジ。「富士山が見えるみかん畑でみかんマラソンを開くのはどう」。瞳を輝かせて新たなアイデアを語る。
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