新進のフルート奏者として活動する 佐藤 結香さん 二宮町二宮在住 28歳
楽しいクラシックへ案内
○…ドイツ留学を経て、日本での演奏活動に精力的だ。3月18日に大磯城山公園で帰国後初のコンサートに出演。作編曲家・キーボード奏者の傘木亮介さんとのデュオ「futaline」としてフルートの音を披露した。3月31日には出身地二宮町のラディアンでギタリストと組む「Duo(デュオ) Crois(クロイス)」で室内コンサートを開く。「演奏できる場、聴いてもらえる機会をどんどん作っていきたい」と笑顔を見せる。
○…5歳から始めたピアノの発表会で、ゲストが演奏するフルートの音色に魅了された。二宮中学校では吹奏楽部に所属。念願のフルートを担当した。コンクールではピッコロや打楽器のシンバルを受け持ち、ホルンやサックスなど仲間の楽器に触れさせてもらい、どの楽器も努力して練習することの大変さを知ったという。「筋トレやランニングで体力づくりをして、部活動に情熱を注いでいました」と振り返る。大磯高校でも吹奏楽に励んだ。
○…国立音楽大学でフルートを専攻。在学中にベルリン・フィルハーモニーの来日公演を聴き、音の響きの豊かさに衝撃を受けた。「ドイツに学びに行かなければ」。2013年7月からデュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学の修士課程へ。乾いた空気、石造りの建物で吹くフルートの音は高く伸びやかで、日本で身に付けた演奏方法との違いに気付いたという。現地のユース・オーケストラに加わり、イタリア公演も経験した。第10回ル・ブリアンフランス音楽コンクール優秀賞受賞。
○…「日本人にとってお辞儀は謙虚に見えても、海外では自信がない人のように思われてしまう」。留学先ではメンタルトレーニングを積み、演奏家としてオーディションやステージで堂々と振る舞うことも学んだという。「世界が狭くならないように」と、クラシックだけにとどまらず、多彩なジャンルの音楽家と交流し、表現の幅を広げる。
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